資本市場の健全な発展に寄与することを目指し、2009年度から開始した「プロネクサス懸賞論文」を本年においても引き続き実施いたしました。このたび、受賞作品が決定いたしましたので、お知らせいたします。
「上場会社のディスクロージャー・IRをより効果的、効率的なものにするための研究および提案」というテーマに対して、部門Ⅰ（個人または2名）に1本、部門Ⅱ（大学生グループ）に3本、計4本の論文の応募があり、審査委員会にて厳正かつ多面的に検討を行い、部門Ⅱで優秀賞1本・佳作2本の論文を選定いたしました。

審査結果

部門Ⅰ （個人 または2名）

該当なし

部門Ⅱ （大学生 グループ）	優秀賞	一橋大学商学部　円谷昭一ゼミナール3年 （神原 晴太郎、愛川 優、直原 龍之介、鈴 遥平、永瀬 健翔、藤本 恵花、宮本 花弥） 「スキルマトリックスは利用者の期待に応えているか−人的スキルに焦点を当てつつ−」
	佳 作	千葉商科大学商経学部　根岸亮平ゼミナール4年 （津布久 梨奈、作山 大剛、齋藤　翔） 「有価証券報告書における「マテリアリティ」の開示実態」
	佳 作	東京経済大学経営学部　井上普就ゼミナール2年 （荒井 陽太、大久保 彩夏、辻内 祥妃、牧岡 克知） 「役員報酬における業績連動報酬の市場間の開示実態の分析」

受賞論文の概要

（1）部門Ⅱ

�@部門Ⅱの優秀賞は、神原晴太郎氏（一橋大学商学部3年・円谷昭一ゼミナール）を代表とする「スキルマトリックスは利用者の期待に応えているか −人的スキルに焦点を当てつつ−」であります。本論文の目的は、取締役会のスキルマトリックスの開示について、進展状況を2021年と2024年の開示内容を比較することで明らかにすること、および人的スキルに着目し、人的スキルを持つとされる根拠や他のスキルとの重複保有の状況などを明らかにすることであります。
�A部門Ⅱの1つめの佳作は、津布久梨奈氏（千葉商科大学商経学部4年・根岸亮平ゼミナール）を代表とする「有価証券報告書における「マテリアリティ」の開示実態」で、ステークホルダーにとって有用なマテリアリティ開示となるための改善点を提示することを目的としています。
�B部門Ⅱの2つめの佳作は、荒井陽太氏（東京経済大学経営学部2年・井上普就ゼミナール）を代表とする「役員報酬における業績連動報酬の市場間の開示実態の分析」で、業績連動報酬の開示状況の傾向を把握し、投資者にとって価値がある開示とは何か、その改善案を提示することを目的としています。

授賞式の開催模様

2024年12月19日午前10時00分より、弊社において授賞式を開催し、部門Ⅱ・優秀賞の一橋大学商学部　円谷昭一ゼミナール3年代表である神原 晴太郎氏、愛川 優氏及び部門Ⅱ・佳作の千葉商科大学商経学部　根岸亮平ゼミナール4年代表である作山 大剛氏、齋藤　翔氏並びに部門Ⅱ・佳作の東京経済大学経営学部　井上普就ゼミナール2年代表である荒井 陽太氏、牧岡 克知氏に、表彰状の授与などが行われました。

はじめに、弊社名誉会長 上野守生より挨拶があり、受賞者の方々に表彰状と懸賞金の目録がそれぞれ贈呈されました。

次いで、黒川行治審査委員長（慶應義塾大学名誉教授）から、受賞論文に関する講評がありました。

左から、弊社執行役員 谷口 義幸、審査委員長 黒川　行治氏、【受賞者】愛川 優氏、神原 晴太郎氏、弊社会長 上野 守生、弊社社長 上野 剛史、弊社ディスクロージャー企画業務推進部長 神戸 義裕（受賞者以外の並びは以下同様）

左から3番目、4番目【受賞者】齋藤　翔氏、作山 大剛氏

左から3番目【受賞者】牧岡 克知氏、荒井 陽太氏

審査委員

委員長	慶應義塾大学 名誉教授	黒川　行治
委 員	前会計教育研修機構 代表理事専務	新井　武広
委 員	早稲田大学商学学術院 教授	川村　義則
委 員	前早稲田大学大学院経営管理研究科 教授	小宮山　賢
委 員	株式会社バリュークリエイト パートナー	佐藤 　明
委 員	青山学院大学大学院 教授	多賀谷　充
委 員	株式会社プロネクサス 名誉会長	上野　守生
		（敬称略）