プロネクサス懸賞論文
第15回プロネクサス懸賞論文

資本市場の健全な発展に寄与することを目指し、2009年度から開始した「プロネクサス懸賞論文」を本年においても引き続き実施いたしました。このたび、受賞作品が決定いたしましたので、お知らせいたします。
「上場会社のディスクロージャー・IRをより効果的、効率的なものにするための研究および提案」というテーマに対して、部門Ⅰ(個人または2名)に4本、部門Ⅱ(大学生グループ)に2本、計6本の論文の応募があり、審査委員会にて厳正かつ多面的に検討を行い、部門Ⅰで佳作1本・特別にチャレンジ賞1本、部門Ⅱで優秀賞1本・佳作1本の論文を選定いたしました。

審査結果

部門Ⅰ
(個人
または2名)
佳 作 仁藤 新太(東北学院大学 経営学部経営学科3年)
冨士原 竜矢(東北学院大学 経営学部経営学科3年)
「有価証券報告書における「サステナビリティに関する考え方及び取組」の開示実態調査」
チャレンジ賞  脇 一永(関西医科大学 医学部1年)
三浦 雅郁(関西医科大学 医学部6年)
「企業のIRをより効率的にし、個性を際立たせるための提言」
部門Ⅱ
(大学生
グループ)
優秀賞  一橋大学商学部円谷ゼミナール3年Bチーム
(佐藤 愛斗、井出上 拓矢、伊東 十萌、金 娜延、横地 遥)
「日本企業におけるジェンダー構造の実態調査と改善提言」
佳 作  一橋大学商学部円谷ゼミナール 3年チームA
(樋口 涼太、加藤 藍、宍戸 健人、白川 大智、永嶺 郁蒔、藤井 沙樹、渡邊 吉顕)
「中期経営計画の達成と開示の関連性 -統合報告書を軸として-」

受賞論文の概要

(1)部門Ⅰ

@部門Ⅰの佳作は,仁藤新太氏、冨士原竜矢氏(東北学院大学 経営学部経営学科)の「有価証券報告書における「サステナビリティに関する考え方及び取組」の開示実態調査」です。本論文は,日経225採用銘柄のうち2023年3月期決算企業184社を対象に,有価証券報告書に記載されているサステナビリティ記事を読み,手作業で作成した独自のデータベースを用いて開示傾向を分析したものです。
Aまた部門Ⅰの応募論文のなかで,脇一永氏と三浦雅郁氏(関西医科大学医学部)の「企業のIRをより効率的にし,個性を際立たせるための提言」を今回特別に設定したチャレンジ賞としました。


(2)部門Ⅱ

@部門Ⅱの優秀賞は,一橋大学商学部円谷ゼミナール3年Bチーム(代表 佐藤愛斗氏)の「日本企業におけるジェンダー構造の実態調査と改善提言」です。本論文では,企業における職階別の男女比を推計することでジェンダー構造を明示化し,それと企業の業績および株主からの評価との関係を明らかにしました。
A部門Ⅱの佳作は,一橋大学商学部円谷ゼミナール3年チームA(代表 樋口涼太氏)の「中期経営計画の達成と開示の関連性 -統合報告書を軸として-」です。本論文は,日経225採用企業のなかで,2023年3月までに完了した最新の中期経営計画(以下,中計)が存在し,かつ統合報告書を発行している183社を対象とし,中計に関する記述内容と財務業績や中計の達成・未達成との関係など6つの仮説を設定して分析し,統合報告書の中計に関する記述の書き方および読み方に関する提言をしています。

授賞式の開催模様

2023年12月21日午前10時00分より、弊社において授賞式を開催し、部門Ⅰ・佳作の東北学院大学の仁藤 新太氏、部門Ⅱ・優秀賞の一橋大学商学部円谷ゼミナール3年Bチーム代表である佐藤 愛斗氏、金 娜延氏及び部門Ⅱ・佳作の一橋大学商学部円谷ゼミナール 3年チームA代表である樋口 涼太氏に、表彰状の授与などが行われました。

はじめに、弊社取締役会長 上野守生より挨拶があり、受賞者の方々に表彰状と懸賞金の目録がそれぞれ贈呈されました。

次いで、黒川行治審査委員長(慶應義塾大学名誉教授)から、受賞論文に関する講評がありました。


左から、弊社執行役員 谷口 義幸、審査委員長 黒川 行治氏、【受賞者】仁藤 新太氏、弊社会長 上野 守生、弊社ディスクロージャー企画業務推進部長 神戸 義裕(受賞者以外の並びは以下同様)

左から3番目、4番目【受賞者】佐藤 愛斗氏、金 娜延氏

左から3番目【受賞者】樋口 涼太氏


審査委員

委員長 慶應義塾大学 名誉教授 黒川 行治
委 員 前会計教育研修機構 代表理事専務 新井 武広
委 員 早稲田大学商学学術院 教授 川村 義則
委 員 早稲田大学大学院経営管理研究科 教授 小宮山 賢
委 員 株式会社バリュークリエイト パートナー 佐藤  明
委 員 青山学院大学大学院 教授 多賀谷 充
委 員 株式会社プロネクサス 取締役会長 上野 守生
    (敬称略)