第2回プロネクサス懸賞論文
CSR活動の一環として2009年より開始した「プロネクサス懸賞論文」を本年においても引き続き実施いたしました。このたび、受賞作品が決定いたしましたので、お知らせいたします。「上場会社のディスクロージャー・IRをより効果的、効率的なものにするための研究および提案(但し、実証研究分野を除く)」というテーマに対して、5本の論文の応募があり、審査委員会にて厳正かつ多面的に検討を行い、佳作2本の論文を選定いたしました。
審査結果
最優秀賞 該当なし優秀賞 該当なし
佳 作 2本
國見 真理子(慶應義塾大学大学院 商学研究科 修士課程)
「日本の資本市場における非財務情報ディスクロージャーに関する一考察
―効果的なCSR情報開示に向けたルール作成の必要性について―」
宮川 宏(専修大学大学院 経営学研究科 博士後期課程)
「経済的実質セグメントを機軸とした新たなディスクロージャー」
「日本の資本市場における非財務情報ディスクロージャーに関する一考察
―効果的なCSR情報開示に向けたルール作成の必要性について―」
宮川 宏(専修大学大学院 経営学研究科 博士後期課程)
「経済的実質セグメントを機軸とした新たなディスクロージャー」
講評要旨
第1の佳作は、國見真理子著「日本の資本市場における非財務情報ディスクロージャーに関する一考察―効果的なCSR情報開示に向けたルール作成の必要性について―」です。当論文では、有価証券報告書等におけるCSR情報の投資情報としての有用性を高め、より効果的なCSR情報開示推進を実現して今後の資本市場を活性化するためには、包括的・体系的ルール作りが必要であることについて論じ、具体的提言を行っています。十分な裏付けと巧みな論述により結論を導き出しており、審査委員会では、論文としての完成度の高さから優秀賞に推す声が複数ありましたが、個別論点についての論証不足を指摘する意見もあり、佳作とすることとしました。第2の佳作は、宮川宏著「経済的実質セグメントを機軸とした新たなディスクロージャー」です。2010年4月1日から始まる事業年度より、いわゆるマネジメント・アプローチによる開示がスタートしましたが、当論文では、経営者視点であるマネジメント・アプローチに、「経済的実質セグメント」という会計情報利用者の視点を加味した新たなセグメンテーションを提案しています。アイディアに関する具体的記述の不足等への指摘はありましたが、時宜を得たテーマに関する新たな提案ということから、佳作とすることに決定しました。
☆受賞論文、講評の全文は研究所レポート第5号に掲載しています。
授賞式の開催模様
2010年12月3日午前10時より、弊社において授賞式を開催し、佳作を受賞された國見真理子氏と宮川宏氏に、表彰状の授与などを行いました。はじめに、弊社代表取締役会長 上野守生より挨拶があり、次いで、黒川行治審査委員長(慶應義塾大学商学部教授)から、受賞論文に関する講評についてお話がありました。
その後、表彰状の授与へと移り、佳作を受賞された國見氏と宮川氏には、弊社会長 上野より表彰状と懸賞金(10万円)の目録がそれぞれ贈呈されました。
受賞されたお2人からは、「企業の情報開示が、利用者にとってよりわかりやすくなるように少しでも貢献したい」「講評で指摘された箇所については、今後の課題とし、研究に励みたい」等の感想をいただきました。
募集要項(ご参考)
テーマ上場会社のディスクロージャー・IRをより効果的、効率的なものにするための研究および提案(但し、実証研究分野を除く)
応募資格
40歳以下(2010年9月12日現在)の日本在住の方。大学生・大学院生・研究者・一般社会人等。個人または共同執筆(2名まで)。
懸賞金額
最優秀賞50万円(1本)、優秀賞30万円(1本)、佳作10万円(若干名)
応募締切
2010年9月12日(日)当日消印有効(持参不可・応募先は下記参照)
審査方法
下記の審査委員で構成する審査委員会で審査を行います。
委員長 | 慶應義塾大学商学部 教授 | 黒川 行治 |
委 員 | 早稲田大学商学学術院 教授 | 川村 義則 |
委 員 | 有限責任あずさ監査法人 パートナー | 小宮山 賢 |
委 員 | 株式会社バリュークリエイト パートナー | 佐藤 明 |
委 員 | 青山学院大学大学院 教授 | 多賀谷 充 |
委 員 | 株式会社プロネクサス 代表取締役会長 | 上野 守生 |
(敬称略) |
発表
受賞者名は、2010年12月頃を目途に弊社ホームページにて発表いたします。
受賞者には個別にご連絡いたします。
受賞作は弊社研究所機関誌「研究所レポート」に掲載いたします。
最優秀賞論文は、専門雑誌への掲載も予定しています。
応募規定
1. | 日本語で書かれたもので、未発表論文に限ります(1人1点)。 |
2. | 参照した文献がある場合には、「参考文献」として明記してください。 また、引用した場合は出所を明記してください。 |
3. | 受賞論文の版権は当社に帰属します。 |
4. | 文章量は10,000字程度。図表・参考文献別で、以下の形式でA4 10枚以内。 Word形式 A4 40字×35行(フォントサイズ:11ポイント)図表はExcel可。 |
5. | 論文データをE−mailに添付し、件名を「第2回プロネクサス懸賞論文応募」として応募先アドレスまで送付すると同時に、以下の必要書類を配達証明付で締切(当日消印有効)までに応募先へ郵送してください。 ・論文の出力原稿 ・要旨を800字以内(Word形式)にまとめたもの ・応募申込用紙PDF(出力し、必要事項をご記入ください) |
6. | E−mailに添付していただいた論文データと、配達証明付きで郵送された必要書類が両方ともに揃った時点で応募とみなさせていただきます。 なお、応募された論文等は返却いたしませんので、ご了承ください。 |
問合せ・応募先
(株)プロネクサス プロネクサス総合研究所 懸賞論文係 佐瀬、織田
〒105−0022 東京都港区海岸1−2−20 汐留ビルディング5階
TEL:03−5777−3032(平日9:00〜17:30) E-mail:souken@pronexus.co.jp
※ | お預かり致しました個人情報は、本懸賞論文にかかる業務のみに利用し、当社の「個人情報保護方針」(http://www.pronexus.co.jp/home/privacy/index.html)に従って適切に取り扱います。 |