資本市場の健全な発展に寄与することを目指し、2009年度から開始した「プロネクサス懸賞論文」を本年においても引き続き実施いたしました。このたび、受賞作品が決定いたしましたので、お知らせいたします。
「上場会社のディスクロージャー・IRをより効果的、効率的なものにするための研究および提案」※というテーマに対して、10本の論文の応募があり、審査委員会にて厳正かつ多面的に検討を行い、優秀賞2本、佳作1本の論文を選定いたしました。
※ | 但し、実証結果を出すための実証分析は不可。なお、提案を補強するための実証分析を論文の一部に含めることは可。また、IRの具体的な表示方法の工夫を提案することも可とする。 |
審査結果
優秀賞 | 2本 上坂 夏未(うえさか なつみ)(一橋大学 商学部4年) 日江井 麻里(ひえい まり)(一橋大学 商学部4年) 「役員報酬上限設定の盲点」 花塚 勇矢(はなつか ゆうや)(一橋大学 商学部3年) 柳下 嶺 (やぎした れい)(一橋大学 商学部3年) 「政策保有株式に関する情報開示制度の改善案の提言」 |
佳 作 | 1本 青 柚希(あお ゆずき)(法政大学 経済学部3年) 「個人株主向けIR活動と株式長期保有促進効果」 |
要旨
優秀賞の1本目は、上坂夏未氏と日江井麻里氏の共著『役員報酬上限設定の盲点』であります。本稿の目的は、日本での株主総会での役員報酬上限額設定と実際の役員報酬支払額との関係を調査し、株主総会役員報酬上限額に関する開示情報の意義を検証することにあります。
優秀賞の2本目は、花塚勇矢氏と柳下嶺氏の共著『政策保有株式に関する情報開示制度の改善案の提言』であります。本稿の目的は、コーポレートガバナンス・コードが設定され、株式の政策保有に関する経済合理性が問われるなか、政策保有株式について十分な情報開示が行われていないため、投資家は政策保有の実態を把握できていないことに鑑み、政策保有株式の投資リターンを推定することで、その実態把握と経済合理性を検証しようとするものであります。
佳作は、青柚希氏の『個人株主向けIR活動と株式長期保有促進効果』であります。本稿の目的は、IR活動(とくに、個人株主向けIR活動)の効果として、株式の保有日数が増加するのか否か、配当や株主優待と比較してIR活動の効果は大きいのか否かを検証することであります。
※受賞論文、講評の全文は研究所レポート第11号(2017年1月刊行)に掲載しております。
授賞式の開催模様
2016年12月5日午前10時30分より、弊社において授賞式を開催し、優秀賞を受賞された上坂夏未氏と日江井麻里氏、花塚勇矢氏と柳下嶺氏、佳作を受賞された青柚希氏に、表彰状の授与などが行われました。
はじめに、弊社取締役会長 上野守生より挨拶があり、表彰状の授与へ移りました。受賞者の方々には、弊社会長 上野より表彰状と懸賞金の目録がそれぞれ贈呈されました。
次いで、黒川行治審査委員長(慶應義塾大学商学部教授)から、受賞論文に関する講評についてお話がありました。
手前左から、上坂夏未氏、日江井麻里氏、奥左から弊社社長上野剛史、審査委員長黒川行治氏、弊社会長上野守生
手前左から、柳下嶺氏、花塚勇矢氏、奥左から弊社社長上野剛史、審査委員長黒川行治氏、弊社会長上野守生
手前から、青柚希氏、奥左から弊社社長上野剛史、審査委員長黒川行治氏、弊社会長上野守生
募集要項(ご参考)
テーマ上場会社のディスクロージャー・IRをより効果的、効率的なものにするための研究および提案。
(但し、実証結果を出すための実証分析は不可。なお、提案を補強するための実証分析を論文の一部に含めることは可。また、IRの具体的な表示方法等の工夫を提案することも可とする。)
応募資格
40歳以下(2016年9月20日現在)の日本在住の方。大学生・大学院生・研究者・一般社会人等。個人または共同執筆(2名まで)。
懸賞金額
最優秀賞50万円(1本)、優秀賞30万円(1本)、佳作10万円(若干名)
応募締切
2016年9月20日(火)当日消印有効(持参不可・応募先は下記参照)
審査方法
下記の審査委員で構成する審査委員会で審査を行います。
委員長 | 慶應義塾大学商学部 教授 | 黒川 行治 |
委 員 | 会計教育研修機構 理事・事務局長 | 新井 武広 |
委 員 | 早稲田大学商学学術院 教授 | 川村 義則 |
委 員 | 早稲田大学大学院経営管理研究科 教授 | 小宮山 賢 |
委 員 | 株式会社バリュークリエイト パートナー | 佐藤 明 |
委 員 | 青山学院大学大学院 教授 | 多賀谷 充 |
委 員 | 株式会社プロネクサス 取締役会長 | 上野 守生 |
(敬称略) |
後援
株式会社東京証券取引所
発表
受賞者名は、2016年12月頃を目途に弊社ホームページにて発表致します。
受賞者には個別にご連絡致します。
受賞作は弊社研究所機関誌「研究所レポート」に掲載致します。
応募規定
1. | 日本語で書かれたもので、未発表論文に限ります(1人1点)。 |
2. | 参照した文献がある場合には、「参考文献」として明記してください。 また、引用した場合は出所を明記してください。 |
3. | 受賞論文の版権は当社に帰属します。 |
4. | 文章量は12,000字程度。図表・参考文献は別。
Word形式 A4 40字×35行(フォントサイズ:11ポイント)図表はExcel可。 |
5. | データ(論文・要旨)をE-mailに添付し、件名を「第8回プロネクサス懸賞論文応募」として応募先アドレスまで送付すると同時に、以下の必要書類を配達証明付で締め切り(当日消印有効)までに応募先へ郵送してください。 ・論文の出力原稿 ・要旨を800字以内(Word形式)にまとめたもの ・応募申込用紙(出力し、必要事項をご記入ください) |
6. | E-mailに添付していただいた論文データと、配達証明付きで郵送された必要書類が両方ともに揃った時点で応募とみなさせていただきます。 なお、応募された論文等は返却致しませんので、ご了承下さい。 |
問合せ・応募先
(株)プロネクサス プロネクサス総合研究所 懸賞論文係 原口・小川
〒105−0022 東京都港区海岸1−2−20 汐留ビルディング5階
TEL:03−5777−3032(平日9:00〜17:30) E-mail:souken@pronexus.co.jp
※ | お預かり致しました個人情報は、本懸賞論文にかかる業務のみに利用し、当社の「個人情報保護方針」(http://www.pronexus.co.jp/home/privacy/index.html)に従って適切に取り扱います。 |