IFRSの電子開示制度

次期EDINETにおけるIFRS財務諸表の詳細タグ付けの義務化について

現行EDINETにおいては、IFRSを適用して作成している財務諸表についての詳細タグ付けは任意とされていますが、平成30年3月16日、金融庁ホームページにおいて公表された次期EDINETタクソノミ(CG・IFRS詳細タグ付け対応版)の仕様により、平成31年3月期決算以降においては、すべてのIFRS財務諸表および主要な注記事項について、金融庁が定めるIFRSタクソノミによる詳細タグ付けが求められることとなりました。

(1)金融庁公表資料による詳細タグ付けの対象範囲および主なタグ付け項目

対象範囲 主なタグ付け項目
財務諸表本表 各表に開示される個々の金額
注記事項 項番ごとにテキストブロックでタグ付けし、以下に記載する事項については、別途詳細タグ付け
セグメント情報 報告セグメントごとの収益、利益又は損失、資産、負債等
棚卸資産の内訳 内訳及び合計
有形固定資産の内訳 内訳及び合計に係る期首及び期末の取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額並びに簿価
のれん及び無形資産の内訳 内訳及び合計に係る期首及び期末の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額並びに簿価
売上原価の内訳 内訳及び合計
販売費及び一般管理費の内訳 内訳及び合計
その他の収益・費用の内訳 内訳及び合計

(2)書類ごとの適用開始時期

対象書類 適用時期
有価証券報告書 平成31年3月31日以後に終了する事業年度に係る書類から適用
四半期報告書及び半期報告書 平成31年4月1日以後に開始する事業年度に係る書類から適用
有価証券届出書 平成31年3月31日以後に終了する事業年度を直近の事業年度とする財務諸表等を掲げる書類から適用
出所 平成30年3月16日付、金融庁公表「EDINETタクソノミ(CG・IFRS詳細タグ付け対応版)概要」より抜粋

当社では、現行EDINETにおいて任意にXBRL詳細タグ付けをされている開示会社様の勘定科目要素へのタクソノミのマッピング、フォーム作成およびタグチェックをサポートしてまいりました。
次期EDINET適用が開始された以降も、現行EDINETでの業務運用の経験と知見を踏まえ、安定したサポートを提供させていただきます。